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ジャックとキリンの木 第1話

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ズートピア知っていますか???

どうも絵本作家のジミーです!

ズートピアの中で売られていた海賊版のディズニー作品をご存知でしょうか。

ズートピアとは、動物たちが人間のように暮らす文明社会を舞台にした、ディズニーのコメディ・アドベンチャー映画です。ウサギの警察官ジュディとキツネの詐欺師ニックが、大都会の裏に隠された陰謀に挑む物語です。その作品の中で街中で売られていた海賊版のディズニー作品がこちら。

気になる作品もありますね笑

というわけでどんな作品か、勝手に考えてみました!笑

第1話:空へ伸びるもの

ジャックの家は、村のはずれにあった。

畑はやせていて、何を植えても長くは育たない。
それでも母は毎朝、同じように土を耕していた。


ある日、ジャックは市場でひとつの種を手に入れる。

それは妙に重くて、
手の中でわずかに“あたたかかった”。


「それはやめなさい」

家に帰るなり、母はそう言った。

「見たこともない種は、ろくなものじゃない」


ジャックはうなずいたふりをして、
家の裏にこっそりその種を埋めた。


その夜、妙な音で目が覚めた。

——ミシ、ミシ、と。

木が軋むような音。


窓を開けると、
そこにはもう“芽”ではなかった。


月明かりの中で、
一本の細い幹が空へ伸びている。

あまりにも細く、
折れてしまいそうなのに——

それでもまっすぐ、
雲の向こうまで続いていた。


「……こんな木、見たことない」


朝になると、村中がざわついていた。

誰もがその木を見上げて、
同じことを言う。

「気味が悪い」
「風もないのに揺れている」


確かにその木は、
風とは関係なく、ゆっくりと揺れていた。

まるで——


呼吸しているみたいに。


ジャックは、幹に手を当ててみた。

ざらついている。
でも、それは木の皮の感触じゃなかった。

どこか、
生き物の皮膚のような——


そのとき。

低く、かすかな音が聞こえた。


「……ゥゥ……」


風でも、木の軋みでもない。

もっと奥から、
何かが鳴いているような音。


ジャックは顔を上げる。

木の上の方——
雲に隠れる少し手前で、


“何か”が動いた気がした。


「……登れるかもしれない」


そう思った瞬間、
胸の奥がざわついた。

怖いはずなのに、
それ以上に——


“呼ばれている気がした。”


ジャックは決めた。


その木を、登る。


幹に手をかける。

不思議と、足場はしっかりしていた。
細いのに、崩れる気配がない。


登る。
登る。
ただひたすら、上へ。


やがて雲に差しかかる。

白い霧の中で、
音だけがやけに近くなる。


「……ゥゥ……」


さっきより、はっきりと。


ジャックは最後の一歩を踏み出し、
雲の上へと顔を出した。


その瞬間。


視界が、開ける。


空の上には、
見たことのない景色が広がっていた。

そして——


ジャックは気づく。


自分が掴んでいる“それ”が、
ゆっくりと、動いていることに。


遅れて、理解する。


これは——


木じゃない。


首だ。


あまりにも長く、
空の上まで届くほどの首。


その先で、巨大な影がこちらを振り向く。


大きな目が、
まっすぐにジャックを見下ろしていた。


——それは、


キリンだった。


(第1話 終)つづく?

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